花野井くんと恋の病(1) (KC デザート) [ 森野 萌 ] 価格:463円 |
連載中:既刊3巻〜
あらすじ
高校1年生の冬、隣のクラスのイケメン・花野井くんがフラれる現場を見てしまったほたるは、何気なく傘を貸したのがきっかけで「僕と付き合ってください」と公開告白されてしまう! 好きな子のためなら、なんでもしてあげたい花野井くんの過剰で純情な愛情に戸惑うほたるだけど…!? 恋がわからない女子×愛が重すぎる男子の初恋ラブストーリー♥
花野井くんと恋の病 森野 萌|デザート|講談社コミックプラス
*目次
さっき3巻読んできた勢いを先に
何でこんなにキュンとするんだろうか・・・
さっき3巻を電子版で読んできました。えかった・・・
3巻までの二人は、少しずつですが心の距離を縮めていきます。
その過程が全部可愛い。可愛すぎる。
手つなぎがMAXでキスもないし、お色気シーンもないし、というかヒロインのお色気シーンなんて(笑)ってなるようなキャラクター性だし。
なのにどうしてこんなに心がきゅんきゅんで満たされてしまうのか・・・!
恐ろしい作品です。読んでね!
というわけで、ぜひまだ読んでない人にも読んで欲しいので真面目に紹介させて頂きます。
「ヤンデレ」ヒーローと「鈍感」ヒロイン
この作品を1番簡単に説明すると、この見出しで完結してしまいます。
だけども!
そんな単純なマンガで私は満足しませんよ!!!
でもこの単語で紹介されるのをよく見るので、この単語でスルーされた方にこそっ
ちょっと待って、全然違うから!!と多く語りたい。
あ、スルーしないで!ちょっと暇つぶしに紹介されてみて!!
よくある「ヤンデレ」属性マンガとの相違点
そもそも「ヤンデレ」って何?
この作品のヒーロー「花野井くん」はヤンデレと呼ばれる属性です。
で、そのヤンデレって言うのは
ヤンデレとは、キャラクターの形容語の1つ。「病んでる」と「デレ」の合成語であり、広義には、精神的に病んだ状態にありつつ他のキャラクターに愛情を表現する様子を指す。その一方、狭義では好意を持ったキャラクター(「デレ」)が、その好意が強すぎるあまり、精神的に病んだ状態になることを指す。
らしいですよ!!
うーん、この説明だと「花野井くん」を完全に説明しきれない部分があります。
ちょっと(?)愛情表現が極端なヒーロー花野井くん、そこまで精神的に病んでいません。
もしかしたら年相応に悩み多きな高校生ってだけで、そもそも病んでいない可能性すらあります。
花野井くん、そんなこと全くしないから!
ちょっと行動が極端な子、ってぐらいですよ!
「作者による作者のためのヤンデレ」
さて、よくあるヤンデレマンガの鉄板セリフ
「私のこと好きになってくれなきゃしんでやる!」
うへへ、私これが大変苦手。
迷惑かけくるヤツに愛情割けない。
サスペンス系とかドロドロ系では外せないシーンですが。
さて、お次の鉄板セリフ
「あなたの事を思ってこれだけ傷つけたの」
うっへっへ、怖い!
この怖さとかが好きーっていう需要があるのも知っています。
ヤンデレマンガって、作者の思う「可愛いヤンデレ」が最終的に「作者が思うハッピー」になるマンガが多い気がします。
あ、ヤンデレマンガに関わらずよくありますね。作者ハッピーエンド。
「ヤンデレ」で妄想出来うるシーンやセリフをふんだんに盛り込んだ!ヤンデレマンガ!
ダメとは言わないが、私の好みではない。
キャラクターに「ヤンデレ」以外が残らないマンガは、私の好みではないのですよ。
ただただ「ヤンデレ」が読みたい方、そんな方にはオススメできない本作品。
ここが良いよ!ヤンデレ花野井くん!
さて、「ヤンデレ」花野井くん!
花野井くんはここが違うよ!
愛がすご〜〜〜〜〜く重いし、その自覚もある花野井くん。
でも花野井くんが、花野井くんなりに考えて考えて行き着いた行動の数々が「ヤンデレ」と称されるだけであって、「ヤンデレ」先行ではないんです。
だから作者による「こんなヤンデレ見たいんでしょう」っていうのを全く感じず、むしろ花野井くんを応援してしまうという。
その思いの根本がすごく純粋だということを、本作品が丁寧に表現してくれているので。
花野井くんには「ヤンデレ」という一般的な形容詞は不要になり、そこには「花野井くん」という一人の男の子がいるだけになってしまうのです。
あぁどうしてそう「ヤンデレ」方向に行き着いてしまうの〜!?ってあわあわしながら読んでしまう面白さがあります。
「鈍感」と向き合うヒロイン
さて、お次はそんな相手役のヒロイン、ほたるちゃん。
ほたるちゃんの属性は「大食い」「鈍感」です。
でもちょっと違うよ!だからほたるちゃんも大好き!
よくある鈍感系ヒロイン
鈍感ヒロインって聞くと、皆さんはどのようなイメージを持つでしょうか?
私は「え、xxくんが私のことを好きだなんて・・・そんな・・・」っていう「とくん・・・」っていう効果音が合いそうなヒロインを思い浮かべてしまいます。
ふふふ、嫌い^^
これはもう完全に好みの世界の話で、好きな人には大変申し訳ないんですけど。
リアルでも「鈍感」を呈している人が嫌いです^^
ふふふ、限度があると思うのよ。
気付けよ!分かるだろ!でもじゃねーよ!!!
何回突っ込んだでしょうか?
このね、ヒーローの努力を無にしてしまう「鈍感」という行為。
作品の中で、ちぐはぐ感を出したりじれったさを表現するにはもってこいの手法。
行き過ぎるとただの読者ストレス。
よくある鈍感ヒロインはOLが読むにはストレスの権化となってしまうのです。
ここが可愛いぞ!ほたるちゃん!
鈍感って聞くと、本当に?っていう物語と「自信がないために」っていうキャラクター性が出てくると思います。
でも本作品のヒロイン、ほたるちゃんの鈍感さは「知らない」ために発生してしまうのが多々あり。
また本人にも自覚があり。
それをどうにか解消しなければと行動にうつす様が素晴らしく青春・・・!
鈍感ちゃんによる「知らなかった困っちゃう☆」なんて事もなく。むしろ、知らなかったために相手を傷つけたのではないか、と奔走するのです(心で)。
その様が非常に好印象、好感度爆上げなのです。
花野井くんの事を大切に思っているから、このまま「何も知らない」ではいけない、と。相手の事を大切に思う様に、またきゅーんと心動かされてしまうのです。
でもやっぱり「知らない」事が多いから、それは・・・!いけない・・・!年頃の男の子に!あなたの事が大好きな男の子に!それはいけない!!!
というシーンが多々発生します。それがまたきゅーんのポイントです。
そんな事も後から「あれはいけなかったのか!?」って時間差赤面しているほたるちゃんはとても可愛い。
鈍感だけど、知らない事も多いけど、多いから
知っていこうとする努力、相手を思いやりたいというストレートな表現。どれも胸にグッときます。
見守りたい系の主人公たち
毎回、この感想ばかりで申し訳ない。
けれど、だけれどもだよ。
可愛いんだよ、主役の二人が!
恋を純粋に頑張っている様が「少女マンガ」というか、「あぁこれが求めていた少女マンガだよ!!」ってもう胸いっぱいです。
身体の露出も、過度なエロも、キスさえももしかしたら不要かもしれない。
心と心のやり取り。
とても素敵な「少女マンガ」です。
二人の3歩進んで2歩下がって、たまに10歩ジャンプするような恋愛を、ぜひきゅんきゅんしながら読んで欲しいです。
花野井くんと恋の病(3) (KC デザート) [ 森野 萌 ] 価格:475円 |
まだ3巻です!!まだまだ余裕で追いつけますよ!!
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