侯爵令嬢の婚活 ー媚薬の失敗により、国王陛下の新妻になってしまった私の顛末ー【電子書籍】[ 白花かなで ] 価格:990円 |
単行本
ムーンでも読めます
https://novel18.syosetu.com/n5188eu/
あらすじ
抜き差しならない事情により、早急に結婚相手を決めなければいけない侯爵令嬢のイーリスは、ある夜。
国王陛下主催の夜会にて、とある地味系伯爵に身心を操る媚薬を盛り、既成事実を作ってしまおうと画策する。
だが、予期せぬことに、国王陛下であるエルネストが、彼女の用意した媚薬入りの果実酒を誤って口にしてしまい……。
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先に、目次作って「ちゃんと書く」っていうのが少し(かなり)億劫になってしまったので、感情だけを書き散らしておきたいと思う。
とりあえず大切な事だけ先に記載しておく。
エロかった。とてもエロかったよ。
この感想でOKな人はもうムーンのページに飛んで小説読もうそうしよう。
https://novel18.syosetu.com/n5188eu/
正直な話、積み本にしてました。
タイトルと作品紹介の文にイマイチ惹かれず。
でも評価高かったのでそのうち読もうかなぁ程度だったので、その頃の私を殴ってやりたい。
ついでにじゃあ良い感じのタイトルと紹介文考えろよって言われると「それは編集によろ」と投げておきます。
可愛いエロいじれじれ良い。
というのが端的な感想なのですが、もうちょっと丁寧に言うと。
「あ〜TL小説ってこういう事を言うのか」と。
最近の私、TL小説読みたいけど飽きていて。(え)
飽きた原因が内容をキャラや物語重視にすると、なんか結ばれた後(カップルになった後)の盛り上がりのままエロだったり。
エロ重視すると、おいおいそんな・・・おい・・・となんかこう突っ込んでしまって。
多分読み順であったり、タイミングであったりするんだけど。
キャラクターや物語が好きで、色々な困難を乗り越えて恋人同士になれてハッピーで結ばれて!って。
物語の王道なんですけど、それだけだとエロの比重が足りない!けど好きになっちゃったキャラクターなのでそれはそれでも・・・!?
ただもうそんなとってつけたエロなんて虹で良くない!?要らなくない!?でも・・・!!
多分こじらせただけだと思うんだけどね。
私のこじらせ具合は一つ前の記事読んだら分かると思いますが。
まぁ、はい。こじらせてました!!!
そんなわけで本作品!
良いTL小説でした。官能小説だなぁと。
エロもちゃんと物語の大事なパーツであり、ただエロだけではなく、女性向け小説なので、主人公達の心情も丁寧に追っていてくれて。
そこには不必要なサービス的なエロじゃなくて、ヒーローの恋焦がれた分のだけの甘いエロス。
ところで、なぜ積み本にしてたのかなぁと思ってたのですが。
「媚薬」というキーワードは別に嫌いじゃないんですけど、結局「王様」と結ばれているので、「得しただけかな?」という先入観がありました。
後、抜き差しならない事情って言っても、なんぞ?って感じで。
結局「媚薬」で「王様」落としてるんで、主人公に好感なかったのかなぁって思います。
はい。「自分で好き勝手」に「最高権力者」を手に入れた感があったのだと思います。
ただ読むと全く違う感想を抱くので、もし私と同じ感覚で読んでいないなら回れ右で読んできて下さい。リンク置いておきますね!
https://novel18.syosetu.com/n5188eu/
「媚薬」を使って、「落としたい人」とは別人であった「王様」が引っかかってしまう構成ですが、その「落としたい人」っていうのも別に想い人でもなんでもないっていう。
さて、これには「抜き差しならない事情」を踏まえなくてはなりません!
この事情が本作品の大事な要素になるのですが、主人公には姉がいます。
よくある、愛されてモテモテの姉と地味で冴えない妹、という構図。
(余談ですが地味で冴えないと表現しましたが、決してブサイクではない妹。なのにどうしてモテないのか、という点もについても、本作品ではきちんと説明がしかもヒーローの心情つきで書かれており、とても納得して読めるのも魅力。)
彼女たちの世界観の中で、主人公である「妹」はモテず。そして「女は結婚するもの」が当たり前の世界では、それは致命的でありました。
しかし、結婚せずとも生きていける術を主人公は身につけていたのです。「自分は結婚できないから」と。もしくは「結婚に夢を抱くことをやめた」から。
結婚しないと心に決めているにも関わらず、ではどうして「媚薬」まで使って、既成事実をもって結婚しようとしたのか。
それが「抜き差しならない事情」になっていきます。
ここまで読めばピンときているはず。そう「姉」のせいです。
正しく「モテる」姉は、正しく「結婚」していて、そして正しく「妹もそうあるべきだ」と思うのです。
主人公の結婚せずに1人で生きていくという決意を「我儘」と称して、「結婚」を押し付けます。
主人公だって「結婚」したかった気持ちがあった。けれどそれを踏みにじったのは姉であるにも関わらず、それに気付くことは絶対にない姉。
2人の口論は平行線であり、行き着く先はいつも主人公を「悪役」にして泣き暮れる姉。
そんな感に触る姉が、主人公の結婚を強行しようとするのです。
「結婚」に憧れていたけれど、それを踏み潰した存在が。
そして「結婚」をせずに生き抜くことを決意した心までもを、踏みにじろうとしてくる。
そんな存在を用意する「結婚相手」をどう受け入れることが出来るでしょうか?
最悪なことにその存在は主人公の「姉」であり、主人公よりも上位の権力者である。
「姉」というものは、逃げることは主人公には出来ない存在になってしまったのです。
せめて、逃げることの出来ない「結婚」であるのなら、結婚後の人生に有益になるような相手を、自分で選びたい、そう思って主人公が用いた手段が「媚薬」になります。
ここは正しく「モテない」主人公が、たった1回の夜会で相手にも「結婚」を選択させるためには、この「強硬手段」しかなかったのです。
そしてタイトル通り、「失敗して国王陛下に媚薬を盛る」主人公でした。
自分でやった「媚薬を盛る」という行いが自分に返ってきたので、受け入れるしかありませんね。
けれど愛を囁く人は「媚薬が盛られている」から。
ここから先はぜひ読んで、このじれっじれで!でも「媚薬」があるからのエロスを堪能して欲しい!!
この先が本番なので!本番ですから!!
さて、姉に対しての憤りはすごく募ったと思いますが、昨今の流行である「ざまぁ」は特に発生しましません。
でもすっきりとします。人間関係というか、主人公の気持ちに寄り添うと。「ざまぁ」なくてもすっきりとした読後感になるのも魅力ですね!
勿論購入してじっくり読んでも良いんだよ!そしてこんな作品が好きな私に類似作品紹介してくれて良いからね!!!!!!
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